西鉄バスジャック事件は親が悪かったのか?
少年犯罪が起きると、まず最初にその家族に焦点が当たり、やがてそういう子供を育てた親に対するバッシングへと変わっていきます。
それでは、この事件では、本当に親が悪かったのでしょうか?
このことについて、精神科医であり、実際にAを診察したことがある町澤静夫氏は、「ご両親は非常によく頑張っていた」という主旨のことを述べています。
そもそも、Aを町澤氏の元に連れて行ったのは、ほかでもないAのご両親です。
そして、Aの心の闇を探ってもらおうと必死の働きかけをしてきました。
Aの性格が激変したのは、中3のいじめ被害に遭った頃のことです。
このいじめ問題で、母親は再三に亘り、学校側にいじめの解決を訴え続けましたが、結局報われませんでした。
また、Aが高校に進学してすぐに登校拒否をするようになると、今度はあちこちの児童相談所や精神科医の元を訪ね歩きましたが、Aの身に起こる深刻な事態を受け止めてくれる機関はどこにもありませんでした。
子供は、時に親には理解し難い複雑な思考回路を持つことがあります。
それに対して、何一つ行動を起こさず、保護者の立場を放棄する親もいることでしょう。
一方、このご両親は、何もしなかったどころか、これ以上ないほどまでにあらゆることをやり尽くしたという印象を受けます。
こういう背景を見ると、「親の至らなさ」故に少年が犯罪に至った、と決めつけることはできないような気がします。
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