ウェルテル効果
有名なタレントなどが自殺し、その内容がセンセーショナルに報じられると、その後同じ方法を使った自殺者が増える傾向にあります。
このことを、「ウェルテル効果」といいます。
この名の由来は、文豪ゲーテの著書「若きウェルテルの悩み」にあります。
物語で、主人公のウェルテルは最後に自殺を遂げます。
そして、この本に誘発された人々が、後に多く自殺した経緯があったことから、後にその現象は「ウェルテル効果」と名付けられました。
日本語では「連鎖自殺」ともいいます。
日本では1986年に、当時のトップアイドルであった岡田有希子さんが18歳の若さで飛び降り自殺した直後、飛び降り自殺をする若者が急増したことが有名で、これに似たような現象は、外国でも多く報告されています。
「ウェルテル効果」の主な特徴は、報じられた自殺者と同じ方法による自殺の連鎖である、ということです。
何故、このようなことが起きるのか、その理由の一つが、自殺者に対する「親近感」です。
岡田有希子さんの時にウェルテル効果で自殺したのは、岡田さんと同世代の若者が中心でした。
自分の心が弱っている時に、自分と似たような何かを背負う有名人が自殺をし、衝動的に「なら自分も」という心境になるようです。
ウェルテル効果による自殺者増加を防ぐためには、まず自殺報道をする側が、ウェルテル効果に配慮することが必要であると思われます。
心理学について深く学ぶために
心理学について深く学ぶために、今の仕事や生活にカウンセラーとしてのスキルを
活かすことができる「メンタルケア心理士」「ケアストレスカウンセラー」が注目
されています。
心理学について勉強して資格を取得し、独立開業を目指したり、医師と連携して
医療現場で活躍することも可能。
今なら、無料で資料請求ができるようになっています。
⇒ 「メンタルケア心理士」「ケアストレスカウンセラー」資格通信講座