犯行声明・劇場型犯罪
「劇場型犯罪」とは、芝居などの娯楽作品を見ているような気持ちを抱かせる、見せ物のような犯罪のことです。
ここでは配役が決まっていて、
- 犯人 → 主役
- 警察 → 脇役
- マスコミと一般人 → 観客
のような設定です。
日本で最初の劇場型犯罪は、80年代に日本全土を震撼させた、グリコ森永事件であるといわれています。
「グリコ森永事件」では、犯人が犯行声明により、警察を初めとし、マスコミや一般人を混乱させました。
それこそ、「主人公の思うがまま」の展開です。
このようなケースはそのほかにも、「酒鬼薔薇聖斗事件」「西鉄バスジャック事件」などにも見られます。
酒鬼薔薇聖斗事件では、「酒鬼薔薇」なる人物が犯行声明文を出し、西鉄バスジャック事件では、一人でバスジャックをし、15時間も占拠しました。
これらのことは、センセーショナルに伝えられることによって、更に人々=観客の関心を引きました。
劇場型犯罪を犯す人間には、「そこまで大きなことをしないと認めてもらえない」という危機感があります。
普段は目立たない性格で、本人も自分の存在意義に疑問を感じ、孤独に過ごしているはずです。
世間から自分を忘れ去らせないために、わざと大きな事件を起こし、関心を独り占めすることに救いを求めようとする傾向にあります。
ですから、事件の本質的な原因は、自己認識に対する極度な歪み、自分に対する自信のなさなどです。
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