虚言と演技
詐欺行為を繰り返す人たちは、大きく2種類に区別することができます。
空想虚言症
空想虚言症とは、自分の空想や妄想で思い描いたことが、あたかも本当のことのように錯覚し、やがて嘘を真実だと思い込むことです。
ですから、詐欺行為で相手から金銭を引き出すときも、虚言ではなく、本人なりの真実を以って相手の説得に当たります。
普通の演技なら、どこかしらに嘘のほころびが出てくるものですが、本人は嘘を言っているつもりはないので説得力があり、相手に嘘の内容を真実と思い込ませることに成功します。
演技性パーソナリティ障害
このタイプの人は、完全な「演技」によって相手を騙し、自分をよく見せようとします。
つまり、嘘を嘘であるとはっきり認識した上で、役者さながらに熱演し、人を騙すのです。
演技の質が高いほど、相手を完全に騙すことが可能で、そこから金銭などを引き出し、詐欺行為を働きます。
自分の演技力をあくま利欲のためだけに使うのです。
演技性パーソナリティの診断基準は以下の通りです。
これら「空想虚言症」と「演技性パーソナリティ」の明確な違いは、嘘を自覚しているかどうか、です。
前者は、嘘が嘘であることを忘れていて、後者は嘘を前提に行動します。
しかし、いずれも相手を巧妙に騙すので、見破ることが難しいのが現実です。
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