ラベリング理論

ラベリング理論

ラベリング理論とは、いわゆる「レッテルを貼る」行為のことです。

このことは、青少年の非行に大きく関係します。

流れで言うと、以下の通りになります。

1. 「魔が差した」という逸脱行為で、初犯を犯す。

2. 周りが「あいつは悪い奴だ」というレッテルを貼る(これが「ラベリング」と呼ばれるもの)。

3. レッテルを貼られたことにより、精神的に苦しむ。思い余り、次の犯行を犯す。

4. 犯罪が常習化していく。

この中で、「ラベリング」の部分が、その後の犯罪の常習性に最も大きく関係してきます。

「ラベリング理論」によると、青少年は、レッテルを貼られた結果、次の犯罪・非行を引き起こすことになります。

例えば、大人でも、何かのレッテルを貼られ、最初から周りに色眼鏡で見られるというのは、大きな苦痛になるでしょう。

また、私たちも無意識に、例えば「在日外国人は犯罪を多く犯すから怖い」と、「在日外国人=犯罪を多く犯す」というレッテルを貼ることがあります。

レッテルを貼られた人は、「自分は○○である」と決めつけられたイメージを過剰に意識してしまうものです。

そして、「どうせ自分は○○だし・・・」という諦めにも似た気持ちにもなるでしょう。

思春期の青少年は、ラベリングによって自我形成で自分を犯罪者に仕立て上げ、結局、レッテル通りの「非行少年」になってしまいます。

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