反社会性パーソナリティ障害

反社会性パーソナリティ障害

全米を震撼させた連続殺人鬼、T・バンディと、日本の小学校で無差別殺傷事件を起こした宅間守。

この二人の犯行を比べると、同じ大量殺人でも、対極の犯行内容に見えてきます。

前者は、高知能の秩序型で、全てを想定しながら罪を犯すタイプです。

後者の宅間守はある日、某小学校に潜り込み、そこで大量殺人を犯したあと、あっさり捕まっています。

犯行内容は極めて衝動的に見え、一貫して冷静さを欠いた行動を取っています。

この二人には一見、共通点がないように見えますが、根本的には「犯社会性パーソナリティ障害」という人格を持つことが共通しています。

犯社会性パーソナリティ障害の診断基準は、以下のとおりです。

犯社会性パーソナリティ障害の診断基準

このタイプの人格を持つ人は、情緒発達がなく、人の気持ちや苦痛を理解することはありません。

また、人間の情緒そのものに関心がないので、自分の逮捕後の処遇についても無関心、死刑と言われても、パニックを起こすことはありません。

自分の死にすら、興味を持たないのです。

このタイプの人格を持つ人は、先天的といっていいほどの悪党で、早期から万引き、暴力などの犯罪行為に手を染めていて、それでも全く反省しません。

ただ残念なことに、何故犯社会性パーソナリティ障害になるのかが解明されておらず、一概に家庭環境に影響する、といえないのですが、幼少期のうちに周りがその可能性に気づき、精神科への通院を施す必要があります。

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