妄想の危険な拡大

妄想の危険な拡大

教祖の妄想は、やがて拡大していきます。

とにかく自分が一番正しいと信じているので、それに反するものを悪と見做し、徹底的に排除しようとするのです。

そして、周りの人間も同調し、やがて法律違反をも厭わない過激な集団に変貌していきます。

オウムの場合、1990年の衆議院総選挙での大敗が、後の非合法活動に拍車をかけたと言われています。

それ以前の1989年には、オウム被害者の会・坂本弁護士が殺されていましたが、これは「オウムの活動に反する者=オウムの敵・悪」であったために殺人が肯定された結果、起こった事件です。

そして衆院選での敗北では、「オウムは悪くない、このような結果に導いた国家が悪い」という教祖の妄想が更に強まり、それ以降、反国家活動=反社会活動を徹底化していきます。

自分の理想を実現するためならば、国が作った法律をも悪と見做します。

そして、信者たちも教祖に倣い、犯罪を肯定化します。

詐欺的勧誘で信者を次々に獲得し、彼らに教祖の教えを叩き込み、反社会勢力は簡単に拡大したのです。

勿論、多くの信者の中に、教祖の言っていることに疑問を感じる人もいたことでしょう。

しかし、「自分に限って騙されていない」「自分はそんなに愚かではない」という自己肯定化(これを専門用語で「否認」という)によって自分に湧き上がる疑念を排除し、反社会勢力の歯車から抜け出せなくなるのです。

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