西鉄バスジャック事件の犯人の心理
西鉄バスジャック事件の実行犯は、当時17歳の少年でした。
ここでは仮に「A」としましょう。
Aは、逮捕された当時、「2ちゃんねる」に嵌っていました。
そこでの特殊なコミュニティが彼の心を大きく揺さぶり、また仮想現実内での特殊な人間関係こそが、彼を形成していたのだと思われます。
ですから、そこで中傷されたことは、普通の人にとって現実社会で侮辱されるのと同じくらいに耐え難いものであったはずです。
2ちゃんねるでの傷心や、自分を攻撃したネット住人への憎悪の気持ちが爆発し、犯行に至ったものと思われます。
それまでのAの人生を振り返ると、中学に上がるまでは優秀であったものの、時にキレやすく近づき難い存在でもあり、また、いじめられっ子でもありました。
更に高校受験直前に、いじめによるものと思われる事故で骨折し、長期入院を余儀なくされたことも、大きな痛手になったようです。
このような複雑な体験が彼の心を閉鎖していき、社会との間に距離ができていったのでしょう。
Aは犯行動機について、「目立ちたかった」と答えています。
このときのAは、既にそれまでの人生で途方もなく大きな挫折を味わい、自信をなくし、劣等感に苛まれていたに違いありません。
外に向かう激しい怒りと憎悪、そして自分の劣等感を乗り越えて大きなことを成し遂げたいという希望、これらが絡み合って犯行に及んだ、という見方ができると思います。
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