薬物中毒
薬物は、言うまでもなく、本当に危険なものです。
一度薬物の中毒になると、そこから抜け出すのに苦労するだけでなく、大きな後遺症により、一生涯苦しめられることもあるからです。
薬物は、現実逃避の手段として用いられることが広く認識されていますが、具体的には、薬理作用によって、気分の高揚感や爽快感が得られます。
更に薬物摂取頻度が多くなると、幻聴・幻覚、聴覚過敏、被害妄想などの症状が出てきます。
薬物は精神変容を起こし、「覚せい剤精神病」という立派な精神疾患になります。
ここまで行くと、治療が大変になるだけでなく、薬理作用によって混乱し、犯罪を犯すまでになります。
例えば、覚せい剤では、被害妄想が強くなります。
自分が包囲されている、誰かに狙われている、というように、何の根拠もなく、自分の命が危険にさらされていると感じるようになります。
そのことが引き金になり、見ず知らずの人を殺してしまったり(通り魔事件)、周りにいる全ての人が敵に思えて次々に重症を負わせる、若しくは殺す、などの事件を引き起こします。
薬物中毒は、適切な治療を受ければ克服することが可能です。
しかし、フラッシュバックなどの後遺症や脳機能障害を残すこともあります。
薬物中毒者には、そこまでの知識もなく薬におぼれてしまう人が殆どです。
ですから、とにかく薬物には決して手を出さないように自らを徹底的に教育する必要があります。
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