教祖は天才詐欺師
カルト集団にとって、教祖は絶対的なものであり、教祖の言葉は全て正しいものとして認識されます。
それが、周りから見てどんなに滑稽な教えでも、信者にとって、教祖は命にも代えがたい存在です。
では、何故教祖の元に人が集まってくるのでしょうか？
この原因を解く一つの手がかりは、教祖の詐欺的な人格にあります。
例えば、オウム真理教教祖の麻原彰晃こと松本智津夫は、空想虚言症だと言われています。
これは、詐欺師と全く同じです。
松本は、言葉巧みに妄想を並べ、それを弟子たちに信じ込ませていきましたが、妄想は妄想であり、事実ではありません。
勿論、空中浮揚に成功したということも嘘ですが、本人が空中浮揚したと信じているわけですから、弟子たちもその言葉を信じてしまいます。
空想虚言症の詐欺師は、人々の心を鷲掴みにする、ある種の「才能」があるので、いかにも宗教家という風貌で嘘の綻びの一片も見せないのであれば、人々は自ずと信じてしまうのです。
空想虚言症の定義の一つに、「一つの虚言が新たな虚言を招き、周囲を巻き込んでいく」というものがあります。
こうして巻き込まれた信者たちが、核分裂のように新たな信者獲得に成功し、短期間でオウムという集団に属する信者が増えたのだと思われます。
オウム以外のカルト集団にも、絶対的リーダーの存在があり、詐欺行為に近い形で周囲の人間を増やしていく傾向にあります。
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