手の障害・満たされる物欲
宮崎勤の人格形成において、彼が先天的に持ってしまった掌の障害は、最も大きな影響力を持ちました。
その障害とは、掌を上に向けられないというもので、人と握手ができなかったり、スプーンやフォークなどが使えなかったりと生活では非常に不便なのですが、ひと目ではわからず、多くの人が彼の障害に気づかなかったといいます。
しかし、コンプレックスというのは、本人の心の中のみで大きくなってしまうことがあります。
掌のことを誰にも悟られたくない、という気持ちが彼を内向的な性格にした一因になっているのは事実で、またコンプレックスが大きいあまりに、女性との交際にも積極的にはなれなかったといいます。
そして、もう一つ注目すべきことは、彼は「何でも持っていた」ということです。
新聞社を経営する裕福な家庭で生まれ育った宮崎は、小学校の頃には既に自室を与えられており、更にテレビゲーム機、テレビ、ビデオなど、全て親に買い与えられています。
その親の過保護ぶりは彼が大人になってからも続き、何かと言い訳をして、宮崎の親は子供にモノを買い与えることをやめなかったようです。
彼は掌の障害を気にして対人関係に消極的になり、自室に籠ってビデオや漫画三昧の生活を送っていました。
このような生活背景が、彼から更に社会適応力や適切な判断力を奪い、犯罪行為をも厭わない性格にした一因になっているのではないかと思われます。
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